木質バイオマスを活用したコンクリート
リグニンクリート®
森林が吸収したCO2をコンクリートに長期間固定
リグニンクリートとは?
木質バイオマス(※1)であるリグニン(※2)をコンクリートに添加することで、構造物に長期間CO2を固定できる環境配慮型コンクリートです。樹木は成長過程で光合成によりCO2を吸収するため、木材を利用すること自体が吸収したCO2を固定することにつながり、脱炭素化に貢献します。また、「使う・植える・育てる」というサーキュラーエコノミー(循環型経済)の観点から、木材は再生可能な資源としても注目されています。
木質バイオマスは、燃料としての使用や、廃棄後の腐朽により固定したCO2が大気に戻ってしまいますが、コンクリートに混ぜてCO2を長期間固定化することで環境負荷を低減でき、高付加価値なコンクリート構造物を提供します。
-

リグニンクリート断面
-

普通コンクリート(左)とリグニンクリート(右)
お客様のメリット
CO2を長期間にわたって固定します
- リグニンクリートは、リグニンをコンクリート材料として使用することで、樹木が吸収したCO2をコンクリート構造物に長期間固定します。
一般的に、コンクリートの製造時には約270kg/m³のCO2を排出します。一方、リグニンは1kg当たり約2.4kgのCO2(※3)を吸収しているため、1m³のコンクリートに100kgのリグニンを添加することで、約240kg/m³のCO2を構築物のライフサイクルを通して、長期間安定してコンクリート中に固定できます。
さらに、解体後に、骨材として再利用する場合にも、CO2は固定された状態を維持します。また、砂の一部をリグニンに置き換えることが可能なため、コンクリート材料として使用する砂の使用量を削減でき、天然資源保全の観点でも環境負荷を低減できます。
施工を通じて環境負荷の低減に貢献します
- リグニンクリートは、通常のコンクリートと同等の圧縮強度と材料性状を有するため、幅広い構造物への適用が可能です。今後は、汎用性の高いコンクリート二次製品への適用を進め、コンクリート構造物の施工に使用することでCO2の固定化を図り、環境負荷の低減に貢献していきます。
- ※1 木質バイオマス
再生可能な生物由来の有機性資源(化石燃料は除く)であるバイオマスのうち、木材からなるもの。樹木の伐採や造材の時に発生した枝、葉などの林地残材、製材工場などから発生する樹皮やのこくずなどのほか、住宅の解体材や街路樹の剪定(せんてい)枝など - ※2 リグニン
紙の原料であるパルプの製造工程で発生する木材の約3割を占める主要成分の一つ - ※3 1kg当たり約2.4kgのCO2
水分を完全に飛ばした粉体状のリグニンにおける炭素含有分析値から換算した試算値
【実績・適用例】
- 大林組技術研究所 オープンラボ3
【その他】
リグニンクリートは日本製紙、フローリックとの共同開発です。