ほたて貝殻の粉末を利用したシーリング材

スキャロップシール®

CO2排出量と廃棄物を削減しカーボンニュートラル実現に貢献

スキャロップシールとは?

建物の目地や接合部に使用するシーリング材に配合する炭酸カルシウムの代替として、成長過程で CO2 を吸収・固定化するほたて貝殻を粉砕し製造したバイオマスフィラー(※1)を用いた、2成分形変成シリコーン系シーリング材(※2)です。

2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建設業界では建設資材の脱炭素化に取り組んでいます。仕上げ材料の主原料となる化学合成樹脂をバイオマス樹脂に置き換えることで、低炭素化が可能ですが、一方で耐水性、耐熱性などの面で性能不足が課題となっていました。

大林組とセメダインが開発したスキャロップシールは、2成分形変成シリコーン系シーリング材に含まれる炭酸カルシウムの約30%をほたて貝殻を使用したバイオマスフィラーで代替し、従来の性能を維持しながら資材の低炭素化を実現しました。ほたて貝殻を用いることで、細かく粉砕でき、貝の中でも最も適した性質と安定した成分を持つバイオマスフィラーを得ることができます。

お客様のメリット

廃棄予定のほたて貝殻を有効利用

  • ほたて貝殻の主成分は炭酸カルシウムであり、難燃性が高く分解されにくい性質を持つことから、焼却処分が難しく、その処分方法が課題となっています。この貝殻を粉砕してバイオマスフィラーとして再利用することで、廃棄物の削減が可能です。
スキャロップシールの製造過程

シーリング材製造時のCO2排出量を低減

  • 従来、シーリング材に配合する炭酸カルシウムは、限りある資源である石灰石を原料としており、その製造に伴うCO2排出量は0.0879kg-CO2/kgです。一方、ほたて貝は成長過程で海水中のCO2を貝殻に吸収・固定化するため、ほたて貝殻のCO2排出量は-0.44kg-CO2/kgとなります。この貝殻を廃棄せずにバイオマスフィラーとして再利用することで、シーリング材製造に伴うCO2排出量の低減が可能です。

従来品同様、優れた性能を発揮

  • スキャロップシールは使用実績の多い一般的な2成分形変成シリコーン系シーリング材と同様の耐水性、耐熱性を備えています。さらに、仕上げ塗料との密着性にも優れており、バイオマスフィラーの効果によって従来品同様、液垂れを抑制できるなどの作業性にも優れています。

【スキャロップシールの接着性試験結果(JIS A 1439建築用シーリング材の試験方法)】

スキャロップシールは、水浸漬後および加熱後の50%引張応力(※3)や伸び率において、従来品と同様、初期養生後とほぼ同等の値を示しており、耐水性・耐熱性が確認されています。そのため、著しい環境の変化があっても目地の変位に十分追従する性能を有しています
  • ※1 バイオマスフィラー
    生物由来の資源を用いた充てん剤のこと
  • ※2 2成分形変成シリコーン系シーリング材
    シーリング材には1成分形と2成分形のタイプがあり、2成分形は、基剤と硬化剤が反応して硬化するため、1成分形に比べ、硬化速度のコントロールがしやすく、耐久性が高いのが特徴。変成シリコーン系は、変成シリコーン樹脂を主成分とし、シーリング材の表面に塗料が付着しやすいため、外壁などの塗装が必要な場所でも使用できる
  • ※3 引張応力
    引張力が作用する時、部材内部に生じる力。50%引張応力はシーリング材が50%伸びた際の引張応力のこと。この値が高すぎると、目地の伸縮にシーリング材の伸びがついていけずに破断し、漏水などの不具合につながる危険性がある

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