ドイツ・ICONIC AWARDS 2026で2作品が受賞

サステナビリティ

大林組が設計施工した広島駅南口ビル大阪信用金庫本店が、「ICONIC AWARDS 2026」を受賞しました。

ICONIC AWARDSは、ドイツデザイン評議会が主催する国際的なデザイン賞で、建築を取り巻くすべてのデザインを包括的に評価するものです。建築、インテリア、プロダクト、コミュニケーション、コンセプトの5つの分野ごとに受賞作品が選出され、優秀な作品から順に「Best of Best」「Winner」「Selection」が授与されます。今回、Architecture Public部門で広島駅南口ビルがWinnerを、Architecture Corporate部門で大阪信用金庫本店がWinnerを受賞しました。

Architecture Public - Winner

広島駅南口ビル

広島駅ビルの外観。駅前広場上空を通る路面電車の高架軌道が駅中央部へ延びている。
日本で初めて駅ビルの2階に路面電車が直接乗り入れる構成が広島の玄関口としての象徴性を際立たせる

広島駅南口ビルは、2025年に開業した地上20階の複合施設です。1階にバス・タクシーの交通広場、2階にJRと路面電車を結ぶ空間を配置し、南北の歩行者ネットワークとも接続することで、駅周辺の回遊性と利便性向上を図りました。

建物中央部の2階には、路面電車が直接乗り入れる開放的な吹き抜け空間を設け、建物と街、人とにぎわいが交差する場を創出しています。吹き抜け空間の天井や壁面には、水面のように光や人の動きを映し出す素材を用い、「水の都」広島を想起させる表情を生み出しました。また、外観や歩行者空間には、連続する白い「折り」のモチーフを取り入れ、駅周辺の街並みとの調和を図っています。

広島駅構内の路面電車乗り場。高い天井のコンコースに案内サインやホームが整備され、多くの利用者が行き交う様子。
2階から5階へと広がる吹き抜け空間

段状のテラスや屋上広場など、移動の合間に立ち寄れる憩いの空間を設け、交通拠点でありながら人々が滞在し、交流できる駅ビルを目指しました。

Architecture Corporate - Winner

大阪信用金庫本店

大阪信用金庫本店の夕景外観。大きな庇とピロティ空間、外部階段を備えた建物がライトアップされている。
街に開かれた信用金庫の姿を示すため、西・南面には全面ガラスファサードを採用(©エスエス 土出将也)

100年以上にわたり地域と共に歩んできた大阪信用金庫の本店ビルです。街に開かれ、人々とつながる都市型信用金庫を目指し、2025年に完成しました。

敷地の高低差を生かして低層部に段状の緑地を設け、街と立体的につながる空間を創出しました。通りに大きく開いたエントランスピロティは、祭りやイベント、キッチンカーの出店などにも活用でき、人々の交流を支える場となっています。オフィスには、日本仏法最初の官寺である四天王寺や夕日を望むテラス、外部階段、ラウンジなど、内外をつなぐ空間を設け、外気や自然光を感じられる執務環境を実現しました。

格子状の大きな天井の下に、植栽やベンチが配置された開放的なピロティ空間。
屋内と屋外を一体的につなぐ木格子天井(©エスエス 土出将也)

また、四天王寺の重層する軒や、周辺に見られる格子、石垣、階段などを想起させるデザインによって、この地で親しまれてきた風景を表現しました。夕日を眺めて心を整える文化を継承し、旧本店で親しまれてきたクスノキを再利用することで、その記憶を未来へ受け継いでいます。

大林組はこれからも、心地よさや豊かさをもたらす優れたデザインの建築物を提供するとともに、地域の歴史や文化を未来へつなぎ、より良い社会の実現に貢献してまいります。